「大野池の睡蓮」
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晩年のクロード・モネは、自宅にある睡蓮の池を題材にした多くの作品を残している。彼の作品は、睡蓮の花や葉だけでなく、池の周りの木々や空が映り込む水面の表現にも及んでいる。1921年には松方幸次郎がジヴェルニーのモネのアトリエを訪れ、睡蓮の絵を購入した。その絵はその後、世界恐慌や世界大戦を経て数奇な運命をたどり、現在は国立西洋美術館で観ることができる。さて写真は、サクシュコトニ川の中流部に位置する「大野池」である。当時の工学部長であった大野和夫教授の提案により、湿地帯を池に改修された。池の環境整備は、川の水流を復活させるプロジェクトの一環として行われ、現在では地域住民の憩いの場となっている。
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