年頭のご挨拶-さらなる飛躍にむけて-
医学研究科長
本間 研一(47期)
 

 新年、明けましておめでとうございます。さて、今年は医学部創立90周年の年であり、以前から進めて来ました「90周年記念事業」の集大成の年であります。事業の目玉である学友会館(フラテ会館)の建設も、工期を2期に分けることにはなりましたが、本年9月、第3回フラテ祭に合わせて鍬入れ式を予定しております。また、10月12日の体育の祝日には、札幌グランドホテルに於いて記念式典と祝賀会を開催いたします。同窓会諸先生の多数のご来場を期待しております。

 国立大学が法人化されて5年経ちましたが、この間、医学研究科・医学部は新しい環境に適応し、さらなる発展を期すべく、あらゆるレベルで改革を進めて来ました。その結果、医学教育研究の基盤である教育研究施設の整備は、本年竣工予定の中研究棟と図書館の改修でほぼ終了し、また、大学院や教員組織の再編、他部局や企業との融合研究の場、さらに大型研究費の受け皿として新組織、連携研究センター・フラテの設置など、運営部門の整備も概ね完了しました。医学部図書館は、今から40年ほど前に同窓会の寄付などで建てられましたが、この度、国の文教施設耐震化計画の一環として改修されます。図書館機能の変化、必ずしも良好とは言えない学生の勉学環境、医学部定員増などに対応すべく、新しい理念の図書館を計画しています。これらの成果を踏まえて、平成22年から始まる第2期(平成22年〜26年)に向かって、準備を進めているところです。

 国立大学法人に対する国の補助(運営費交付金)が年々削減されるなか、教育の質を維持し、さらに研究を発展させるためには、外部資金の確保が不可欠であります。外部資金としては、科学研究費補助金等の競争的資金と寄付金があります。幸いな事に、医学研究科はこの数年、億単位の大型研究費を連続して獲得し、医療イノベーション拠点形成、橋渡し研究支援拠点形成、光イメージング研究連携推進プロジェクトなどに取り組んできました。この勢いをさらに増大させ、日本の、いや世界の北大医学研究科・医学部を目指すことが私たちの使命と考えております。同窓会の諸先生のご声援、ご支援こそ、なによりの励ましです。今年もよろしくお願い致します。

 
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