札幌市厚別区の北海道百年記念塔。昭和45年の完成以来、昭和・平成・令和の北海道を半世紀以上静かに見守ってきた。北海道を発つ時も帰る時も、快速エアポートの車窓にはいつも君の大きな背中があった。解体が迫り、もうじき君はこの世からいなくなるだろう。しかし、今は入れぬ塔内部で鬼ごっこをした小学校の遠足、君との思い出は僕の胸にいつまでも刻まれる。 (100期 医学科5年 佐藤 謙太郎)