新年のご挨拶
医学研究科長・医学部長

玉木 長良(会員2)
 

新年、明けましておめでとうございます。
 昨年の東日本大震災では多くの方々が被災され、甚大な影響を受けました。被災された方々に心からお悔やみ申し上げると共に、被災地の一日も早い復興を願っています。この災害に対して日本中から多くの支援が広がり、人の温かさと絆のありがたさを感じることができました。
 さて現在、北海道大学医学研究科では種々の大型研究プロジェクトが進んでいます。昨年暮れには橋渡し研究支援推進プログラムが高い評価を受けた結果、来年度から5年間の次期プログラムが内定しました。橋渡し研究を通して、多くの臨床研究が北大から世界に向けて発信できることを願っています。
 医学部、医学研究科では特に教育に力を注いでいます。昨年度は医学研究科直属の組織として、医学教育推進センターを設置しました。今年初めには医学教育の専門家をセンター専任の教授としてお迎えする予定です。また大学院の活性化を推進しており、様々なバックグラウンドをもつ方々が進学しやすいように、大学院の多様化を図っています。卒業前から基礎研究に進むMD-PhDコースでは実績を積んでいますし、卒後臨床研修とオーバーラップできる新しい大学院プログラム(北大クラークコース)もスタートできるよう準備を進めています。また優秀な大学院生にインセンティブがつくよう、様々な経済的支援も企画しています。
 若い医師の大学離れが進み、地域医療が崩壊しつつあるとよく耳にします。しかし魅力ある教育を実践しているところに、必ず若手医師は集まるはずです。魅力ある研究プログラムを推進することで、北大医学研究科に卒業生はもちろん、全国から優秀な医師・研究者が集い、多くの留学生が交流できるような環境作りを進める所存です。
 医学研究科教授会の構成員がこの数年でもかなり変わりつつあります。新任の医学研究科のメンバーを加えて新しい体制を作り、さらに魅力ある医学研究科へと邁進したいと考えています。同窓会の皆様におかれましては、本年もどうか北海道大学医学研究科・医学部に対して深いご理解と暖かなご支援をいただけますよう、お願いを申し上げます。

 

 
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