年頭のご挨拶
同窓会会長

西 信三(42期)
 

 同窓会会員の皆様、明けましておめでとうございます。
 さて、平成21年4月創立90周年を迎えた医学部は更なる発展に向かい医学研究科長・医学部長 玉木長良教授を中心に教育、研究、医療の各分野において努力奮闘しておられるところです。 現在、大学を取り巻く諸々の状況が厳しさを増していることはご承知の通りですが、その中で学生の教育、また社会への貢献を目標とした熱意溢れる先生達の姿勢に感動を覚えます。同窓会の活動がその母校の方々の意欲に満ちた意志に少しでも応えることができていることを願っているところです。
 1977年より2年おきに発刊している「北海道大学医学部 同窓会誌」が昨年12月に刊行されましたことをご報告致します。投稿して下さる同窓会会員の皆様、そして各期評議員の方々の熱心なご支持とご協力、そしてまた編集される方達の綿密な作業には感謝いたしますと共に同窓会会員の相互の結束の強さをあらためて知らされる機会にもなっております。 また、昨年秋には卒業後50年となられた35期の皆様から「フラテ会館」に絵画が寄贈され、会館に華やかな彩りを添えております。この紙面をかり35期の皆様にお礼を申し上げます。
 現在、国内外共多事多難の真只中にあり政治、経済共に長期間に亘る閉塞感とそれによる社会的不安定な状況にありますが、我国も抱える難問にそれらの解決の糸口を見つける努力を続けているところです。 昨年12月1日、私は朝日新聞の一面を前にそこに掲載されている写真に見入っておりました。そこには塩谷埼灯台に11月30日夕に、8ケ月半ぶりに再び灯火が点されたとの記事が写真とともに載っていました。 写真は、灯台が左右に光を放ち、荒寥とした福島県いわき市とその前方に広がる鉛色の海をとらえていました。この写真を見詰めながら、この灯火が被災された方達の「希望の光」となり復興と再生に向かって進まれることを願ってやみません。
 また、北大医学部の諸先生方そして同窓会の先生方には「希望の光」を高く掲げ、医学の分野での目覚ましい研究発表と医療技術の進歩を目指し努力邁進されますことを願い初春のご挨拶とさせて頂きます。

 
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