卒業生に贈る言葉(平成22年度学位伝達式告辞より)
前医学研究科長・医学部長

安田 和則(52期)
 

 2006年から行われてきた北海道大学医学部創立90周年記念事業が、この度、成功裏に終了しました。この事業は、北海道大学医学部が10年後に輝かしい伝統と尊敬を集める100周年を迎えるための存亡をかけた大事業でありました。私は2009年4月に本間研一前々医学部長からこの事業の責任者を引き継ぎ、その後の2年間の指揮を取らせていただきました。この事業の中心は、同窓会員、篤志家、団体、企業の皆様のご寄附による学友会館「フラテ」の建設でありました。募金活動は多少の紆余曲折がありつつも皆様の深いご理解とご支持のおかげで順調に進み、学友会館「フラテ」は国費で改修された医学研究科管理棟と共に多目的複合機能施設として2010年7月に竣工しました。この施設では入学式、卒業式、学生研究発表会などの学生行事やフラテ祭などの同窓会行事はもちろんのこと、同窓生が行う学会・研究会にも使用が可能であり、その多機能性に学内外の多くの皆様から大きな称賛をいただいております。北海道大学医学部学友会館「フラテ」は、今後の北海道大学医学研究科・医学部発展の核となり、また象徴となる施設になると確信致してしております。この2年間、私はこの記念事業を行う中で、学内外の多く皆様から「北海道大学医学部の大きな存在を再認識した」との励ましのお言葉をいただくことができました。私はこれもこの事業の本質であったと考えております。ここに北海道大学医学部創立90周年事業が完遂されるに当たり、この事業に絶大なご支援をいただいた同窓会員、学友会員、教職員、および篤志をいただいた個人、団体、企業の皆様の皆様に、心から感謝を申し上げます。

 

 
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