年頭のご挨拶
同窓会会長

西 信三(42期)
 

同窓会会員の諸先生、明けましておめでとうございます。

昨年9月19日(日)北海道大学医学部において「フラテ祭2010」が 第一部、第二部、第三部に分かれ、医学部と同窓会の共催で開催されました。

第一部では安田和則医学部長が「北海道大学医学研究科・医学部の現状」と題した講演をし、それに続き、北海道大学病院長福田諭先生により「北海道大学病院の現状と展望」、そして北海道医療大学学長新川詔夫先生(43期長崎大学名誉教授)による「ゲノム解析による先天異常症遺伝子の単離と解析‐希少例から一般化へ‐」と題した記念講演が行われました。

前二講演では国立大学法人化後の困難な状況の中で、医学部の業績が学内外で高く評価されていることを背景に医学部が発展中であることが紹介されました。

新川先生は先天異常の研究で著名な梶井正先生(29期山口大学名誉教授)の弟子筋に当る方で多大な業績を現在なお挙げています。その講演には深い感銘を受けました。

第二部では「フラテ会館落成式典」が行われました。北海道大学のご支援により改修された管理棟と今回「医学部創立90周年」を祝し同窓会が中心となり寄贈した「フラテ会館」の新しい建物が美しく調和を保ち建ち並んでいる様子を見る時、同窓会諸氏の母校に対する思いと会員相互の結束の固さを感じました。

第三部は多数の関係者が参加し、盛大且つ和やかな「フラテ交歓会」となりました。

法人化後の国立大学には種々の難問が山積している状態にあり、その解決のために奮闘していると聞きます。

そんな中、明るいニュースがありました。昨年に引き続き今年も二人の日本人がノーベル賞を受賞し、しかも、その一人が鈴木章北海道大学名誉教授です。北海道大学の方々にも大きな誇り、夢と希望を与えて下さったことと想像します。

鈴木章先生が渡米前の研究時代を考えると豊かな研究費や機能的が研究施設に恵まれていなかったと思います。しかし、その様な状況にありながら、ご努力や創意工夫そして高邁な志で輝かしい研究成果を挙げられたことを考えると、現在、大学が抱えている諸問題は絶対的な障害でないと思います。ご健闘を願っています。

皆様のご健康とご多幸を願って初春の御挨拶とさせていただきます。

 
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