齋藤 和雄
  会長再任のご挨拶
同窓会会長
齋藤 和雄(35期)
 

  北海道の山々はすっかり色づき、新緑の美しさが感じられる季節となりましたが、会員諸賢におかれましては愈々ご清祥のこととお慶び申し上げます。

 さて、この度開催されました同窓会評議員会におきまして再度、同窓会会長に選出されました。来年、創設 90 周年を迎える北大医学部にとって大変重要な時期に引き続き会長に選ばれたことに責任の重大さを強く感じ、身の引き締まる思いで一杯であります。何卒会員諸賢のご指導と同窓会活動に対するご協力を切にお願い申し上げる次第です。       

 ところで、現在計画実施されています創設 90 周年記念事業は、本間研一( 47 期)医学部長を実行委員会委員長、廣重 力( 31 期)元北大総長を後援会会長として推進しているところでありますが、同窓会もこの母校の大事業を成功させるために主体的に参加して、会員一人一人が応援していかなければならないと考え、実行委員会の中に入り、会員皆様のお力を借りながら協力をしているところでございます。記念事業の内容には、幾つかのものがありますが、中心となっているフラテ会館の建設は、医学部の管理運営部門や講堂も収納されることとなっている関係から、本来なら国(文部科学省)が応分の予算を歳出して完成させるべきものと思われますが、国の政治的、財政的並びに教育行政の貧困化によってそれがかなわない状況にあります。平成16年4月から既に実施されている国立大学の独立行政法人化は、歳出抑制のために、このような努力義務を課したものであります。教育行政以外でも、例えば、医療制度に於ける医療費の削減化等、いたるところにこのような現象が現れていることとは会員諸賢におかれましても良くご存知のことと思います。

 現在、創立 90 周年記念事業に対する寄付総額は、3億196万円に達し、その内訳で同窓生からは、1億 3千642万円であります。寄付者の割合は、同窓会員5,906名中923名で15.6%であります。この寄付者の割合は少なく、願わくは 60 %以上の同窓生のご協力ガほしいと思われます。目標は、 10 億円であり、厳しい経済情勢とは存じますが、お世話になった母校の為に同窓生諸賢のさらなるご協力を心からお願い申し上げる次第です。記念事業の日程については、昨年から開催されている 9 月のフラテ祭の頃に記念式典を行うのはどうかなどの案が出され、式典に合わせて各期の同期会が行われれば、式典への出席者が多く見込まれ、好都合ではないか等の意見が出されています。

   創設 90 周年記念事業が、無事成功裡に修了するよう会員諸賢のご協力を重ねてお願い申し上げ、再任のご挨拶と致します。

 
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