齋藤 和雄
  医学部創立90周年記念事業後援会設立にあたってのお願い
医学部創立90周年記念事業後援会 会長
廣 重  力 (31期)
 

 2009年(平成21年)に北大医学部は創立90周年を迎えます。去る6月13日に設立総会がもたれ、先輩諸先生のご了承をいただき、不肖私が記念事業後援会の会長をお引き受けすることになりました。伝統と実績を誇る母校北大医学部は私達同窓生の等しく誇りとするところであり、また今後の一層の発展を希うものであります。ご承知のように、国立大学の法人化に伴い、教育研究経費や人員の削減が進行しており、厳しい局面を迎えております。医学部の建物もすでに40年あまりを経ていますが、改築の見込みはありません。

  このたび3年後に創立90周年を迎えるにあたり、医学部会館(通称フラテ会館)の建設を柱とする記念事業を、本間研一医学部長を中心とする記念事業実行委員会で立案し、その実現にむけて協力することになりました。総額10億円を目標とする大事業ですが、その半分の5億円は医学部(医学研究科)の教職員が中心になり、残る5億を同窓会会員の皆様のご協力を仰いで、後援会が募金する計画であります。

  設立総会の席上、私は次の三点について申し述べました。第一は、まず同窓生各位のご理解とご協力をいただくことが絶対条件であります。第二に、同窓生各位から貴重なご芳志をいただくのですから、当然のことながら責任体制を確立して臨んでいただきたい。第三には、本事業がわが医学部の将来発展にいかなるインパクトをもつかであります。この種の事業は本来、医学部(医学研究科)の教育研究の一層の発展のためのグランドデザインと並行して進められるべきであります。仄聞するところでは、医学部と先端生命科学研究院を中心とする国の大型プロジェクトがすでに内定しており、ブレイクスルーは始まっているということであります。大変心強いことであり、今後もこの方向への一層の努力が期待されます。

  因みに、北海道大学は本年創基130周年を迎え、北海道大学基金を創設するための募金を計画しておりますが、今回の医学部90周年記念事業のための募金はその一部と位置づけられております。言い換えますと、このご寄付は同時に北海道大学基金へのご協力として位置づけされるのであります。

  同窓生各位のご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。

 
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