本年4月14日午後5時から札幌アスペンホテルに於いて、北海道大学連合同窓会設立総会が開催され、北海道大学連合同窓会が正式に発足しました。
この連合同窓会の理念は、北海道大学が平成16年4月1日付で法人化され、国立大学法人北海道大学となったことを受けて学部・学科の枠を超えて同窓生が広く相互の情報を共有し、社会連携を通じて北大の存在価値をいっそう高めるための全学的拠点を結成することにあり、その目的は、北海道大学と同窓生を結ぶ組織として、北海道大学の発展と社会への貢献を図るとともに会員相互の交流、親睦等であります。そして、学生の就職支援、職業意識を形成するための教育、職場でのインターンシップなどに大学として取り組んでいくための支援など、教育、研究および社会貢献という大学の任務を十分に果たすために必要な社会連携の要の組織として設立されたものです。
設立総会は、学部同窓会長、地区同窓会長ら45名の同窓生、北海道大学から中村総長の他、理事7名、監事2名の役員等、大学、同窓会の幹部が一同に会して行われました。
設立総会では、中村総長から「連合同窓会は大学と直結した相互支援組織と位置づけている」などの連合同窓会設立への期待が述べられた後、初代会長にJR東日本の松田昌士会長(法学部昭和34年卒業)を、副会長に北海道ブロックから齋藤和雄(医学部34年卒)、横山清(水産学部35年卒)、関東ブロックから中山悠(農学部35年卒)、村住直孝(経済学部38年卒)、沢邦彦(工学部34年卒)、関西ブロックから阿澄昌夫(農学部28年卒)、監事に山崎駿(法学部45年卒)、上野昌美(経済学部47年卒)の各氏が選出されました。さらに、名誉会長に堀達也(農学部33年卒)氏、顧問に有江幹男元学長(工学部20年卒)、廣重力元学長(医学部30年卒)、丹保憲仁前学長(工学部30年卒)が選ばれ、代表幹事に佐伯浩副学長(工学部39年卒)が選ばれました。
連合同窓会の組織は、学部同窓会、大学院研究科同窓会、医療技術短期大学部同窓会、地区同窓会等で構成され、会の運営は、評議員会および幹事会で行われます。評議員会は会長、副会長、代表幹事および評議員で組織し、評議員は、学部同窓会の代表者、大学院研究科同窓会の代表者、医療技術短期大学部同窓会の代表者、地区同窓会の代表者および総長が指名する副学長となっています。
運営のための経費は、事業収入及び寄附金等となっております。
また、連合同窓会の基本原則として、(1)学部同窓会等、地区同窓会の活動は規制しない。(2)学生支援のための施策を行う。(3)同窓会への登録は原則任意である。(4)事務は大学で処理する。(5)登録同窓会から拠出金を求めない。(6)大学の社会連携のための要となる。をあげました。
役員選出後、引き続き行われた第一回評議員会、幹事会の合同会議では、松田会長の挨拶の後、@教育研究活動等の北海道大学の情報の発信の要となる。A北海道大学が一層開かれた大学となるよう連携を図る。B北海道大学支援施策、立案、実行の窓口となる。C連携事業を通じて同窓生との交流を図る等、連合同窓会の事業目的達成のために、平成16年度の事業として、キャリアセンターが行う学生の就職支援事業の応援、学生支援金確保のための「北海道大学カード」の発行、カード利用還元金を活用した「北海道大学カード奨学金の創設」、「学生の留学支援金の創設」、「課外活動への費用援助」などの事業計画が承認されました。
北海道大学カードは、国際ブランド「VISA」、「Master Card」から選ぶことができ、世界に一つだけのカードであり、北大人の証明書として、北海道大学図書館の利用証、北海道大学植物園の無料入場証となる他、北大図書刊行会書籍の割引、北海道大学カード協力店からの特典、カード会社からの各種サービスを受けることが出来ます。
以上のような、経緯で北海道大学連合同窓会が発足致しましたので、北海道大学医学部同窓会は、母校の活躍と発展のために一丸となって支援したいと考えますので、会員諸賢におかれましては、連合同窓会の趣旨をご理解の上、何卒宜しくご協力をお願い申し上げます。
医学部同窓会長 齋藤和雄(35期)
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