夕映えの手稲山
浅香正博(48期)
ハイマツ雄花
「都ぞ弥生」の2番の歌詞に、”羊群声なく牧舎に帰り、手稲の嶺黄昏込めぬ”という箇所がある。明治45年当時の北大恵迪寮から見た夕方の情景がこの短いフレーズの中に見事に歌い込まれている。昨今、北大は巨大都市札幌のほぼ中央に位置するようになり、当時の面影はほとんど失せている。ただ、手稲山の夕映えの美しさは少しも変わっていない。しかし、できあがった写真を見ると、山頂にはいくつもの放送用のアンテナが設置されていた。当時の寮生に見せると何を思うのだろうか。

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