齋藤 和雄
 副会長に就任して

長瀬 清(40期)

 

  本年度の役員改選で、齋藤和雄先生(35期)が田邊達三先生の後を継ぎ会長に選出されました。新会長から指名され副会長の重責を担うことになりました。北海道医師会の仕事と二股かけてご迷惑かけないように頑張ってやる覚悟でおります。
  私自身の同窓会への関わりは、卒業後間もなくからで長くなります。当時インターン制度があり、北大病院でインターン生活をし、その後第三内科で大学院、医局生活と大学に常に席を置いていたことから、同期の代表として評議員をつとめたことに始まります。そのうち乞われて編集委員をお引き受けしました。また、理事となり同窓会の執行部としての仕事に加わるようになりました。理事長(その後会長)として故山崎武夫、故今村哲二、藤田平治郎、田邊達三先生とご一緒させていただきました。同窓会の重要任務である編集委員として、同窓会新聞の編集や、隔年発行の同窓会誌と会員名簿の作成に携わってきました。編集委員長は故都留美都雄先生を始め橋本秀夫、井上和秋、寺沢浩一先生といずれ劣らず熱心で、情熱を傾けて編集に取り組んできました。前号で齋藤新会長が述べているように同窓会員は現在6,500名に及んでいます。年齢差70歳という会員間の結びつきに大きな役割を果たしていると思います。
  先年、医学部創立75周年に合わせて、同窓会新聞100号をまとめて縮刷版を刊行しました。医学部、同窓会の約30年の歴史が読み取れます。医学部創立60周年記念で医学部前に御影石の門標を作りました。刻まれた文字は当時の医学部長恩村雄太先生の筆になるものです。札幌中の石屋さんをまわって石を探した思い出があります。
  新病院の設立を記念してロビーに「春風の舞」というレリーフを寄贈しています。今でも病める人の心を癒す役割をはたしています。新病院の完成に合わせて病院に隣り合わせて臨床講堂が建てられ、その設備を整えるために会員に募金を募り多額の寄付を戴き、他に誇れるような設備を整備することが出来ました。
  一方、昭和10年に創立された登別分院が平成8年末で幕を閉じました。歴史の重さを強く感じます。
  同窓会誌は同期の方々の動きが記録されるばかりでなく、先輩或いは後輩の動向を知るのに役立っています。また学芸欄を見るにつけ文才豊かな先生の多いのに驚きます。名簿はますますボリュームが増えています。コンピューターが発達しこの分野では一番役立っているようです。かつては校正が大変で半端な労力でありませんでした。
  同窓会館設立、学術振興基金等以前から話題にのぼっています。日本の現在の経済状況、医療事情が厳しく簡単には実現させられませんが、これも重要な課題と思っています。
  今、世の中の仕組みが大きく変化をしています。大学もその渦中にあります。出身母体が独立法人化し、形態が変わっても同窓の縁は続きます。同窓会員皆様のご支援、ご協力をお願い致します。

 
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