齋藤 和雄
  医学研究科長・医学部長に就任して

西 信三(42期)

 

  2月15日の教授会において井上芳郎教授の後任として医学研究科長・医学部長を2年間務めるべく選出され、4月1日よりその任務に当たっております。

 井上教授のもとで3年間教務主任を、そして同窓会では、3年間田邊会長のもと、副会長を各々務めさせて頂きました。大過なく任務を遂行できましたのも、医学部、同窓会の方々のおかげと厚く御礼を申し上げます。これからは、学部長としての責務を果たし、少しでも医学部の発展のためお役に立てればと気持ちを新たにしております。ご支援とご協力を心よりお願いする次第です。

 医学部は現在、大学院重点化を終え1年が過ぎ、その内容の充実が急務です。12年度の大学院入学者は、137名(定員110名)であり、増加する大学院生に効率的且つムリのないカリキュラムを提供することが求められております。

 また、全国的な大きな課題でもある「国立大学の独立行政法人化」の問題があります。「・・・平成15年までには結論を得る」との閣議決定があり、我が医学部も真剣にこの問題に取り組んでいかなければなりません。国のスリム化という大きな流れの中で、我々も勇気と知恵が必要です。

 医療技術短期大学部の医学部保健学科への改組については、文部科学省の方針に対応しながら検討します。

 老朽化した医学研究科・医学部の教育研究棟の再開発については早急な解決が望まれます。このことは北大施設部、更に文部科学省の理解を得なければなりません。またその課程で歯学研究科、遺伝子病制御研究所などとの教育研究に関する共通の認識を作り上げる必要があり、協調性と忍耐を持って当たります。

 医学部入学試験の改革では後期日程試験での入学者数を現在の10名から15名に変更します。また、平成14年4月に3年次に編入する学士5名を秋には選抜します。3年生からは現行通り1学年100名となります。

 この様に課題は山積み状態ですが、職員一同その解決と成果に向けて努力しております。整った環境の中で、学生の教育が為され、また、社会に貢献できる生き生きとした研究が行われる事が医学部の発展に密接に繋がると確信しております。

 皆様には、御理解と御支援をお願い申し上げます。

私の略歴を記します。
 昭和16年10月1日 北海道に生まれる
 昭和35年3月 小樽桜陽高等学校卒業
 昭和41年3月 北海道大学医学部医学科卒業
 昭和46年3月 北海道大学大学院医学研究科修了
 昭和46年8月 北海道大学医学部生化学第一講座 助手
 昭和49年10月       同        講師
 昭和55年4月 山梨医科大学医学部生化学講座助教授
 昭和58年10月1日 北海道大学医学部 教授
  指導頂いたのは、前任教授・故平井秀松先生です。    

 
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