齋藤 和雄
  人生のハイマート
会長 田邊達三(30期)
 

  同窓会の皆様に再任のご挨拶を申し上げます。これまで同窓会長を2期、4年間務めて参りましたが、この度、さらに2年間、微力を尽くすことになりました。皆様のご支援、ご指導を頂きながら任を果たしたいと願っております。また西、今両先生の副会長をはじめ、理事、幹事の役員の皆様、さらに小山会計理事、寺沢編集委員長も再任され、引き続きご協力いただくことになりました。どうぞよろしくお願いを申し上げます。
  これまでも折々に述べてきましたが、同窓会は同じ学窓で青春を送った者たちの心のハイマートであります。私どもの同窓会は80年に近い歴史の流れのなかで、6000人を超える会員が寄り合い、母校に寄せる心の泉を共有して互いのつながりを深めているのであります。よく聞かれますのは卒後の各期のクラス会ですが、その模様が同窓会新聞などで伝えられ、ハイマートである母校や学生時代を振り返って盛会裡に開催されてきています。さらに30周年、40周年、50周年といった節目の会では、長年の思いを語り合うなかに懐かしさが一気に沸いて、旧交が温められ、また記念行事として多くの植樹や絵画、彫刻などの寄贈もされています。この同期のクラス会といった横のつながりのほか、総会や新入会員歓迎会では大先輩から新入会員までの同窓の縦のつながりも重ねられ、また会員の動向などは会誌や新聞で詳しく伝えられてきました。この度、編集委員会のご尽力で出されました同窓会新聞の百年記念縮刷版も同窓会の歩みに寄せる関心が高く、多きの会員に読まれて好評でありました。母校や同窓会の活動を示す大事な資料として利用されることと思います。恒例の同窓会の事業としては、これまで会誌、名簿、新聞などの出版活動、あるいは医学展などの学友会への助成を行ってきましたが、さらにいろいろな形の交流懇親会、より密な情報交換、学術の振興や支援などにも活動を広げることが考えられてきました。一時期は会の会計状況も苦しく、活動を広げることが難しい状況でしたが、皆様のご理解をいただいて会費の値上げや経費の節減などで状況は好転してきています。21世紀という新たな時代を迎えて同窓会の活動を一層活発にして拡充するためには、これまでも評議員会などで提案されてきましたが、会員の皆様のさらなる英知と協力が必要であります。これから評議員の皆様を中心に各期ごとに検討していただき、実現できるものから始めて行くことが出来ればと願っています。科学が爆発的に進展するといわれる新世紀を迎えて、大学も大きい変革を求められてきていますが、同窓会ではさらに心のつながりを大事にして、母校の一層の学術の振興と会員の親睦を図りたいものです。
  再任にあたり医学部同窓会がますます発展していくことを祈念いたします。

 
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